台湾の後部座席ベルト義務化について

 台湾では今年2月1日以降、車(タクシーも含む)に乗る際、運転手と助手席の他、後部座席でのシートベルト着用が義務化された。背景には、孫文の孫娘が昨年、台湾で大きな交通事故に遭ったことがある。シートベルトをしていなかった孫氏はしていた運転手より重傷を負い、不幸にも亡くなってしまったのだ。事故発生後、世論では後部座席でのシートベルト着用が初めて注目され始めた。これを受け、台湾の立法院(日本の国会に相当)は同年、「道路交通管理処罰条例」(法律)を制定した。

ある研究では、交通死亡事故中、後部座席でシートベルト未着用の場合は、着用時と比べ、死亡率が2.7倍高いとの結果が出ている。人々の交通安全を確保するため、後部座席でもシートベルト着用が義務化されたのだ。

義務化といっても、全ての車の後部座席にシートベルトがある訳ではない。ある調査によると、台湾では、1991年以前製の車には後部座席のシートベルトが設置されていないという。そうした車を持つ人は、この条例を守るため、新たに(後部座席に)シートベルトを設置しなければ、万が一の際に人に迷惑をかけてしまうことになるかもしれない。こうした問題が出てから、台湾政府はそうした車を持つ人を排除する動きを見せている。しかし、政府が後部座席のシートベルト設置を補助できれば、この法律は効果的に運用できる。

この他、タクシーにもこの法律が適用されている。タクシー運転手が乗客に見えるよう告知ステッカーを貼っていれば、乗客がそれに合わせなくとも、運転手側に責任はない。これは、運転手側に対する配慮だと言える。

だが、この法律はいい面ばかりではなく、悪い面もある。例えば、一人でタクシーに乗る女性にとっては、シートベルト着用は却って危険なこともあるかもしれない。万が一、運転手が女性客に暴行したような場合、すぐに逃げることができなくなる。

それでも、いい面・悪い面を比べ、私は、この法律の制定に賛成する。米国や日本など台湾以外の国では、こうした法律は長年施行されている。各国のこれまでの状況を見ると、法律の施行以降、交通事故での死亡者と重傷者は明らかに減っている。こうしたことから、台湾で施行しない理由はないと考える。初めての取り組みのため、不満はあるかもしれないが、台湾の人々がこの法律に慣れ、またこの法律のよい面を理解してくれれば、と期待している。

 

 

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